Story施工物語
ワールドカップ優勝を支えたもう一つの「ONE TEAM」
真夏の突貫工事で非常に熱くなった 屋根にへばり付いて行う毎日の作業はかなり大変でしたが、関係各位が「ONE TEAM」となって取り組んだ復旧工事は納期内に終え、綺麗になった大きな翼の屋根を広げて南アフリカ共和国の代表チームを無事お迎えすることができました。開催されたワールドカップでは南アフリカ共和国が見事優勝されました。
荒木の技術を見込まれた災害復旧工事
2019年にアジア初日本開催となるラグビーワールドカップ参加の南アフリカ共和国代表チームが練習場所として指名があったため、 2018年の台風で吹き飛んだ球技場の屋根の改修工事を急遽行うことになり、高いRT工法技術の精度とスピードが求められる、鳥が大きな翼を広げた形の屋根の災害復旧工事を行いました。
施工の流れTechnique
現地調査
飛ばされた屋根の被害状況や施工規模を確認します。
屋根材R調査
現地で5~6枚Rを変えた屋根材を成型してどれくらいのRで馴染むかを調査します。
屋根材自社工場成形
R調査で確認した3次曲線に馴染む屋根材を正確に自社工場にて成形します。
吊子取り付け
屋根が3次曲線なので場所によって吊子の長さを切って屋根に綺麗に沿うように下地に取り付けます。
右ウイング仮葺き(スポット溶接)
既存屋根にスプレーのりでスタイルホームを3次曲線の屋根に沿うように張り付けていきます。
一度折ってあるものを戻して沿うように手で折り直し、テーパーカットしながら貼り付け、スポット溶接で仮止めして屋根を葺きます。片ウイングだけでも30ヵ所以上手織りで屋根を葺いていきました。
右ウイング本溶接
溶接の飛びがないか屋根の上から下まで覗いて確認しながら自走溶溶接機による本溶接で仕上げます。
左ウイング仮葺き・本溶接
15kgくらいの溶接機を持って流れ方向に20m~25mスポット溶接で仮止めし、本溶接で仕上げます。
右、左ウイングと胴体の境目の谷
屋根に沿うように、手折り加工の特殊な役物の谷をいれました。
キール頭部施工
3次曲線のR断面だったり多角形に折れ点がある難しい部分があり、屋根材が沿うように2mm~5mm程で屋根材のドブ幅を変えていき、殆どの屋根材は手折り加工して葺きます。
キール部分胴体
キール部分の胴体と先端部分は既存の屋根が無く、一から綺麗に墨出しが出来たので特に綺麗に葺けて、下側はほぼ直角に近いので体制が悪く施工し辛かったが、胴体が立体的に見えるように手を加えて仕上げました。